y2trip » 4/19 日和佐から海部へ『潮風そよぐみち』

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19

2007

4/19 日和佐から海部へ『潮風そよぐみち』


4/19 日和佐から海部へ『潮風そよぐみち』



四国のみち『潮風そよぐみち』


宿坊の窓から
宿坊の窓から
潮風そよぐみち
潮風そよぐみち
遍路道沿いの小さな沢

遍路道沿いの小さな沢

峠の頂上で一休み
峠の頂上で一休み
展望台へ向かう道
展望台へ向かう道
ここが展望台???
ここが展望台???
何も見えない...(v_v)
何も見えない...

昨日から降り続いていた雨も明け方には上がり、朝から綺麗な青空が広がっていた.朝6時から本堂でお勤めがあるという事なので、男坂、女坂の階段を昇って本堂へ向かった.宿坊に泊まると普段は入れない本堂の中でお参りができる.朝の冷たい空気の中で薄暗い本堂に線香の煙が漂い、とても厳かな雰囲気だった.本来ならお勤め中はきちんと正座しているべきなのだろうが、まだ左足はとても正座などできる状態ではなかったので、足を崩した状態で座っていた.お勤めの後で、瑜祇塔の下まで行ってみた.ここからは日和佐の街や海岸線を一望することができる.


宿坊に戻り、食堂で朝食を済ませてから出発準備に取りかかる.窓口で会計を済ませていると、側に置いてあった日和佐の観光パンフレットが目に留まった.パンフレットの裏の地図を見ると、四国のみちの案内が載っている.遍路地図には牟岐まで国道を歩くコースしか載っていなかったが、どうやら山河内という所から山を越えて海岸線に出る『潮風そよぐみちコース』というものがあるようだ.大嫌いな国道を歩かなくて済むし、美しい海岸線を堪能できそうなので思い切ってこの『潮風そよぐみちコース』を歩いてみることにした.


いつものように一番最後に宿を出ると、国道55号線をひとまず牟岐方面へ向かった.日和佐駅に立ち寄ってみたがまだ時間が早すぎて道の駅も営業していないようだった.退屈な国道55号線を歩いていると前方に女性のお遍路さんが歩いているのが見えた.暫く付かず離れずの状態で歩いていたが、日和佐トンネルの手前の休憩所で追いついた.休憩所にはこの女性の他に年配の男性お遍路さんも休憩していた.この女性の名前は聞かなかったが、埼玉県から区切り打ちで来ていると言っていた.


私はこれから先の山越えに備えて、靴下を脱いでテープで足首廻りをテーピングすることにした.テーピングに時間が掛かるので、この女性と男性のお遍路さんに先に行って貰った.以前は日和佐トンネルには歩道が無くとても危険なトンネルだったようだが、現在は柵付きの歩道が設けられていて安全に通行できるようになっていた.排気ガス対策のマスクと自転車用の赤いフラッシングライトを点滅させながらトンネルの中に入って行くが、やはり国道のトンネルを歩くのはとても気が滅入る.人間が歩くような道ではない.


トンネルを出て程なく、山河内という場所に差し掛かった.ここで国道を逸れひとまず山河内駅に向かった.駅と言っても小さなホームの上に待合所が1つ有るだけの無人駅で、注意していないとそこが駅だとは気付かないような場所にあった.駅前に建てられていた四国の道の案内板でコースを確認していたら、先程休憩所に居た女性がプラットホームの方からやってきた.トイレ休憩でこの山河内駅に寄っていたようだった.『この潮風そよぐみちコース面白そうですよ』と声を掛けると、彼女は足の裏がマメだらけでとても山道など歩ける状態ではないので止めておきますと言って国道の方へ戻っていった.私には国道を歩く人達の気持ちが全く理解できないが、大部分の人は山道を歩くのが嫌いなようだ.


国道を真っ直ぐ歩けば、山河内から牟岐までは約9.5km、この『潮風そよぐみちコース』では牟岐まで16.3km となっている.圧倒的に遠回りであるばかりではなく山越えという労苦を伴うが、その分国道歩きでは決して味わうことのできない素晴らしい景色を味わえる筈だ.私は躊躇することなく、『潮風そよぐみちコース』に向かった.山間の谷間に沿って流れる小川のほとりには小さな水田がたくさんあり、田植えの準備で水が張られていた.蛙の賑やかな声に包まれて春の穏やかな日射しの下を歩いていると何とも気持ちが良かった.


何故か道の前方を先程の彼女が歩いている.何で彼女が私の前を歩いているのだろう??? 国道は反対方向なのに.途中で彼女も私に気付き自分が反対方向に行ってしまったことに気付いたようだった.この際だからこのまま山越えをしたらと冗談を言うと、とんでもないという素振りで照れくさそうに元来た道の方向へ引き返して行った.


白沢地区という小さな集落を抜けると本格的な山道に入った.道沿いに小さな沢が流れており、水音を聞きながらとても快適に歩いていたら、突然目の前の茂みから瑠璃色のカワセミが目の前に飛び出してきた.こんな小さな沢でカワセミに会えるとは思ってもいなかったので、何となく得をしたような気になった.


最初のうちはそれほど急な上りではなかったが、最後の方ではかなり急な上りが続いたので息が切れてしまった.峠の頂上にあったベンチで一休みしていると心地良い風が通り抜けて行きとても心地良い.ベンチの前には尾根沿いに登って行く緩やかな階段の道が続いていた.頂上展望台まで500mという標識が立てられている.海岸線を一望できるのではないかと思い、荷物をベンチに置いたまま展望台に登ってみることにした.


数分で頂上らしき場所に着いたものの展望台らしきものはどこにも見あたらない.足下には二等三角点の標識があるだけで廻りには何もない.ここがこの山の頂上であることは疑いようがなかったが、果たしてここが展望台なのだろうか.ここからは廻りの木々に阻まれて殆ど展望が効かない.期待はずれだった.


快適な山道が続く
快適な山道が続く
海が見えてきた
海が見えてきた
海が碧い
海が碧い
庭先に咲いていたポピー
庭先に咲いていたポピー
コバルトブールの海
コバルトブールの海
旧遍路道
旧遍路道
草鞋大師
草鞋大師
別格4番鯖大師
別格4番鯖大師
Sabadaishi
鯖大師の墨書きと朱印
暮れ行く那佐湾
暮れ行く那佐湾

峠から下りて行く道はふかふかの落ち葉が積もった緩やかな道で痛めた足にも優しいとても快適な山道だった.こんな素敵な山道を歩けただけでも国道を歩かなくて正解だった.テンポ良く山道を下って行くとやがて前方に真っ青な海が見えてきた.想像通りの素晴らしい景色だ.


山道が終わりると南阿波サンラインの舗装された立派な道路に出た.この道は車で走るには気持ち良さそうだがどうみても人が歩くような道ではない.当初の予定通り遠回りでも、海岸線沿いの集落を抜ける道を歩くことにした.水落という地区から先は海岸の崖の上に沿った曲がりくねった細い道が暫く続いた.所々で海岸線を見渡すことができたが、大部分は廻りの木々が邪魔をしていて見通しが効かない.退屈しながら歩いていたら突然目の前を猿の群れが横切っていった.急いでカメラで撮ろうとしたがあっという間にどこかへ消えてしまった.


古牟岐の海岸に出る手前の民家の庭先に綺麗なポピーの花が沢山咲いていた.そばにベンチが置いてあったので一休みしながら池の鯉を眺めていたら、その家の初老の奥さんに声を掛けられた.この辺はお遍路さんが通ることは滅多にないので、珍しかったのかこっちに来てゆっくり休んでいきなさいと庭の中に案内してくれた.広い庭の結構大きな家だったが、一人暮らしのようだった.週末になると徳島市内に住んでいる息子さん達が泊まりに帰って来ると言っていた.お遍路のことや世間話など、何だかんだで30分以上は話込んでしまった.帰り際に冷たい飲み物と瓶に詰めた自家製の蜂蜜を御接待で頂いた.


古牟岐地区の海岸線に出るとコバルトブルーの海岸が何とも言えない美しさだった.海岸の近くに『貝の資料館モラスコ』という建物が目についたので、立ち寄ってみようかと思ったが入場料を払わなければならないようだので中には入らずに、付近の海岸で暫く磯遊びをしていた.古牟岐港の先の浜辺で休憩をしていいたら、二人組の中年のおばさんから冷たい飲み物でも買って下さいと言って、現金のお接待を戴いた.おばさん達も初めてのお接待だったらしく、お接待初心者同士でどことなく応対がぎこちなかったが、お接待をする側も、受ける側もお互い何となく幸せな気持ちになることができる.お接待という貴重な習慣がいつまでも続いて欲しいものだ.


牟岐の街の手前で、鮮やかな色の花が川の土手に一面に咲いていた.川と言ってもコンクリートブロックで固められた溝のような川だったが、あまりにも鮮やかな花だったので思わず立ち止まって見とれていたら、側で遊んでいた小学生くらいの女の子達がこんにちはと挨拶してくれた.綺麗なツツジだねと言うと、これはツツジではなくサツキだよと言って笑われてしまった.


牟岐駅の前に大きなスーパーがあったので、そこでおにぎりやバナナを購入して遅い昼食にした.牟岐警察署前のお接待所の人達から是非寄っていってく下さいと声を掛けられた.お昼休憩をしたばかりだったので、お接待所には寄らずにそのまま通り過ぎるつもりだったのだが、何となく断り難かったのでちょっとだけ寄って行くことにした.長居するつもりはなかったが、ボランティアの方や地元の方々が結構入れ替わり立ち替わりおしゃべりに加わるので、なかなか切り上げることができない.出発のタイミングを計り損ねていたら、上手いことに別なお遍路さんが通り掛かったので、これ幸いと接待所のテントを後にすることができた.


接待所で戴いた旧遍路道の地図を見ながら低い山越えの遍路道を歩いていくと、途中に草鞋大師という霊場があった.霊場と言ってもお地蔵さんのような小さな石像が置かれているだけの簡素なものだったが、とても綺麗な花が供えられていた.近所の方が毎日お世話をされているのだろう.長い間地元の人達に見守られながら、道行くお遍路さん達の安全を守ってくれているのかと思うと、自然と手を合わせてお礼の言葉を掛けていた.


午後4時40分ようやく別格4番鯖大師本坊に到着した.ここはこれまでの別格霊場と違って八十八カ所霊場巡りの遍路道の途中にあるので、気楽に立ち寄ることの出来る別格霊場なのだが、八十八カ所霊場以外には目もくれない人も多いようだ.納経の締め切り時間が迫っていたので境内には殆ど人は居なかった.お参りを終え納経帳に墨書きと朱印を押して貰い、今夜の宿の遊遊NASAがある海部へ向かった.


浅川の手前で国道を離れ、海側の道を歩いていると遊遊NASAから連絡が入った.歩きのお遍路だと言うことは予めホテルに伝えてあったので、係の方が心配して連絡してくれたようだ.普通の遍路宿の場合は、遅くなりそうな場合は事前に連絡を入れておくのだが、今夜の宿はホテルなので特に連絡する必要はないと思い全く連絡をしていなかった.申し訳ないことをしてしまった.


後30分ぐらいで海部に着きそうだと告げると車で迎えに来てくれるというので、海部駅でピックアップして貰うことにした.海部駅の手前の海部大橋を渡っていると、ホテルのバンが私の目の前を通り過ぎて行った.どうやら私を迎えにきてくれたらしい.運転されていた方も私に気付いたようだが、橋の上では車を止めて乗り込むわけにもいかず、一旦橋のたもとまで戻ってから、車に乗せて貰った.ホテルは愛宕山という那佐湾や太平洋を一望できる大変見晴らしの良い山の上に建っていた.リゾートホテルらしくお遍路にはちょっと贅沢すぎる位の綺麗な部屋だった.部屋の窓から見た夕闇に沈んでいく那佐湾がとても印象的だった.



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この日の歩数:53,226 歩 【累積歩数:411,535 歩 】 歩行距離:35.8 km【累積歩行距離:226.1 km 】

宿泊先: ふれあいの宿 遊遊NASA
      【 TEL 0884-73-0300, FAX 0884-73-1307 】
      〒775-0302 徳島県海部郡海部町奥浦字鹿ヶ谷58-3
      http://www.uu-nasa.co.jp/

      2食付き  7,350円
      洗濯機・乾燥機 : 有り (コイン方式) 





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