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2008

出石寺の遍路道について(その1:大洲ルート)

出石寺境内から石鎚山の方向を望む

出石寺境内から石鎚山の方向を望む

 

遍路道に関する事前情報の取得について

 

 昨年の春に別格20霊場を含めて歩いて四国108カ所を廻りましたが、別格霊場に関する情報はどうしても不足しがちです.別格7番 金山出石寺 は別格霊場の中でも、20番の大滝寺と並んで困難な場所にあります.別格を廻っている皆さんに少しでもお役に立てばと思い、今回出石寺と大滝寺(夏子ダムルート)の遍路道を調査してきました.
 

 別格7番 金山出石寺へ向かう場合、大洲市に宿をとり、阿蔵地区、高山地区を経て出石寺へ向かうルートが比較的容易でしょう.このルートは大部分がアスファルト舗装された比較的緩やかな車道を歩くことになるので、体力に自信のない人や山歩きに不慣れな方でも安心して利用できるのではないでしょうか.
 
 この大洲ルート以外にも、遍路地図『四国遍路ひとり歩き同行二人』には、伊予平野方面から沼田川沿いに瀬田地区を抜ける瀬田ルートと伊予平野方面から地蔵堂を経て小さな沢沿いの林道を通り梶ャ谷地区の上を通って大洲ルートの車道へ合流する地蔵ルートが載っています.
 
 私は昨年の春の遍路旅で宇和から大洲西トンネルを抜け、瀬田ルート経由で出石寺へ向かい、帰りに大洲ルートを降りて内子町へ向かいました.瀬田ルートでは肝心の遍路道の入り口がわからずに大変な思いをして車道を歩いて登った経験があります.
 
 今回は前回の雪辱戦という訳ではありませんが、伊予平野から地蔵堂経由の地蔵ルートを歩いて登ってみました.前回大洲ルートで山を降りる時に高山東地区から遍路道を外れて間違って西大洲駅方面へ下りてしまいましたので、今回は間違わずにきちんと大洲方面へ出られるように、事前に国土地理院発行の詳細な地図(1/25000) を用意しておきました.
 
 別格霊場への遍路道は、88カ所霊場への遍路道とは違って、あまり歩く人が居ないので遍路標識が未整備だったり、遍路道が荒れていたり消失していたりして歩きにくいことが多かったので、少しでも別格を歩いて廻る皆さんのお役に立てればと思い、遍路道に関する補足情報を公開することにしました.
 
 遍路地図だけではどうしても情報が不足しがちですので、できれば事前に国土地理院発行の詳細な地図(1/25000)で遍路道に関する事前調査をしておくととても役に立ちます.普段山登りをされている方はおわかりだと思いますが、この 1/25000 の地図には通常の舗装された車道以外にも、軽4輪車がかろうじて通れるような舗装されていない農作業道までしっかり載っています.時には人しか歩けないような昔の遍路道すら載っている場合もあります.
 
 幸いなことに国土地理院では『電子国土ポータル』として、WEBベースで国土地理院の地図データを参照したり、自分のホームページで地図を公開できるようになっています.巷では Google Map を使うのが一般的になっていますが、やはりこのような用途には国土地理院の地図データを利用するのが正確さや情報量などの点で唯一の選択肢のような気がします.
 
 単純に国土地理院の地図データを閲覧するだけなら『地図閲覧サービス(ウォッちず)』が便利です.
 
 今回はこの『電子国土ポータル』の簡単地図作成サイト [ http://cyberjapan.jp/ptmap/ ] を用いて、遍路道で間違いやすい部分や分かり難い部分を写真なども交えながら説明していきたいと思います.
 
尚、『電子国土ポータル』の簡単地図作成サイトで作成したページを参照するには、WEB ブラウザの設定で Javascript が使えるようになっている必要があります.


大洲方面から出石寺へのルート(その1)

 


 

地図上の数字は関連する写真の番号を、緑の線は実際に歩いた遍路道のルートです.

 


写真1 JR予讃線の線路をくぐり抜ける

写真1 JR予讃線の線路をくぐり抜ける


写真2 まっすぐ奥へ進む

写真2 まっすぐ奥へ進む


写真3 二軒の住宅の間を通って登って行く

写真3 二軒の住宅の間を通って登って行く


写真4 住宅に近い所はあまり手入れされていない

写真4 住宅に近い所はあまり手入れされていない


写真5 竹が生い茂っている

写真5 竹が生い茂っている


写真6 出口付近は比較的整備されている

写真6 出口付近は比較的整備されている


写真7 やがて車道に合流する

写真7 やがて車道に合流する(反対方向から撮影)


写真8 路盤崩落で通行止め

写真8 路盤崩落で通行止め

 

 ・JR予讃線の線路の下をくぐり抜ける(写真1)
 
 ・線路をくぐり抜けたところで左折し、右に曲がらずに新築の住宅がある奥の方へ真っ直ぐ進む.正面に見える小さな2つの山のうち、向かって右側の山が遍路道の入り口になっている.(写真2)
 
 ・2軒の新築住宅のちょうど間を通り抜けて行くと山へ入っていく道があるので、そのまま登って行くと遍路道に出る.(写真3)
 
 ・遍路道の最初の方は手入れがあまりされておらず、結構雑草や竹が生い茂っている.歩くのに苦労することはないが本当にこの道で良いのか少し不安になるかもしれないが構わずに奥へ進んで行く.やがて左手に果樹畑(確か柿だったような気がする)が現れ、さらに進んでいくと道が整備されていかにも遍路道といった風情の歩きやすい道が続く.(写真 4〜6)
 
 ・更に進んで行くとやがて左手に車道が現れ合流する.(写真7)
 
 ・車道を上っていくとすぐに通行止めの標識に出くわした.かつては遍路道として通行できたようだが、現在は路盤流出のため通行止めになっていた.写真の奥に見える車道の下まで遍路道が続いているが、大した距離ではないのでそのまま車道を迂回して下さい.(写真8)
 
ヘアピンカーブの車道をショートカットするように遍路道が通っていますが、一部でコンクリートの壁面が歪んでいて遍路道が通行禁止になっています.
 
あとはそのまま車道を出石寺方面への標識に従って歩いて行けばやがて尾根沿いの出石寺への遍路道の入り口にぶつかります.
 

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