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2007
5/24 83番一宮寺から86番志度寺へ
5/24 83番一宮寺から86番志度寺へ
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志度寺へ
朝、高松駅から電車で鬼無駅に向かった.車内は通学の高校生たちで一杯だった.高校生たちも鬼無駅で一斉に降りた.昨日は無人の駅だったが、今朝は女性の駅員さんが改札口に立っていた.
鬼無駅を出て83番一宮寺へ向かった.歩き出して程なく、個人の方が自宅の庭先で開いているお遍路休憩所の前を通り過ぎた.まだ歩き始めたばかりで休憩をするような状態でもなかったので、そのまま通り過ぎようとしたら、中から女性の声で『良かったら 休んで行って下さい』と声を掛けられた.『お早うございます. たった今歩き始めたばかりなので また今度来たときにでも寄らせていただきます』と言って申し出をお断りしてしまった.
再び歩き出して直ぐに後悔した.特に急いでいる訳でもないのに何故5分や10分くらい足を止めて休んで行くことができなかったのだろうか.ちょっぴり自己嫌悪に陥りながら香東川の河川敷を歩いていた.今日も日射しが強く暑い.このところ連日30度近い日々が続いている.暑いと体力の消耗が激しい.長い間無理を重ねながら歩いてきたので体中ボロボロである.最後の結願に向けて気力だけで歩いているようなものだった.
鬼無駅を出てから1時間ほどで一宮寺に到着した.境内では近所のお婆さん達がお参りに来ていただけで、境内は閑散としていた.お参りを済ませ高松の中心街へ向かった.県道172号線の周りにはまだ田圃や畑がたくさん残っていた.高松自動車道を越え栗林公園の前を通りかかった.時間があれば栗林公園に寄っていきたかったがこの後まだ先が長かったので、寄らずにそのまま中心街を抜け屋島へ向かった.
屋島は標高293mの平べったい不思議な形をした山で、源平の古戦場として知られている観光地でもある.屋島の麓にからは舗装された登山道が続いていた.コンクリートで固められていて足下の心配をする必要はないが、路面が堅すぎて登るのが苦痛だった.土の登山道にして欲しかった.
屋島寺の境内はとても広く、本堂の横には大きな狸の置物が置かれていた.箕山大明神という狸の大親分を祀った神社があった.朱塗りの本堂もどことなく神社みたいでちょっと変わった札所だった.観光名所らしくひっきりなしに観光客が訪れていた.
境内で休憩をしていると、今日からお遍路を始めたという20代くらいの歩きの男性お遍路さんと一緒になった.話をすると彼も別格を歩いて廻るという.高松市内から廻り始めてこの後88番の大窪寺を打ってから、1番の霊山寺へ向かう予定だという.別格20番の大滝寺はどうするのか聞いてみたが、まだどう行くかは決めていないようだった.
大滝寺は88番の大窪寺から大きく外れた徳島県の山の上のお寺で、大窪寺から往復するとなるとまるまる1日掛けてようやく往復できるかどうかという場所である.大滝寺へのルートとしては夏子ダム経由のルートが約18.5km、落合、県道106号線経由のルートが約24.2kmもある.しかも大滝寺は標高910mの山の上である.これまでのお寺の中でも一番高い山の上のお寺である.困ったことに夏子ダム経由のルートは遍路地図には6〜10月は草木繁茂で通行不能となっている.夏子ダム経由のルートが通れないとなると、往復48.4kmの落合、県道106号線経由のルートということになる.最後の最後にこんな難所が待ち受けているとは思いも寄らなかった.
大滝寺への遍路道に関する情報がないので、思い切って大滝寺へ電話して遍路道の様子を聞いてみることにした.電話にはご住職の奥さんらしき人が出た.遍路道の事を尋ねると『そのような事はこちらでは一切分からないし、遍路道で何かあっても困るので兎に角車道を通って来て下さい』としか答えてくれなかった.結局夏子ダム経由のルートが通ることができるのかどうかさへも分からなかった.
ここで考えあぐねていてもしょうがないので、次の85番八栗寺へ向かうことにした.屋島寺の境内を出ると廃業になったホテルの先から崖の斜面を下りていく山道がつけられていた.下りて行くというより落ちて行くと言った方が良いくらいの急な下り坂だった.数m先を小さなマムシが逃げるように横切っていった.まだ子供のマムシだった.今回の遍路では山の中でも殆どマムシにはお目にかかれなかったのに、こんな所でマムシを見かけるとは思っても居なかった.
八栗寺へ向かう途中、先程の歩き遍路の男性が別な歩き遍路の男性と一緒に歩いていたので、3人で一緒に八栗寺へ向かった.八栗ケーブルの麓駅でトイレ休憩をしてから山を登っていった.それほどきつい上りではなかったが、お寺に着くまで20分以上掛かってしまった.八栗寺の境内は広くはなかったが、本堂の背後に五剣山という独特な形をした峰が立ちそびえていてなかなか風情のあるお寺だった.
お参りを済ませ暫く境内で休んでいた.一緒に登ってきた2人の男性はきょうはこの近くの宿に泊まると言うことなので、ここでお別れして86番の志度寺へ向かった.
八栗寺から県道145号線を下っていくと讃岐牟礼という所に出た.ここから国道11号線をJR高徳線に沿って1kmほど進み、街中の細い旧道を歩いて志度寺へ向かった.途中にエレキテルで有名な平賀源内邸があった.志度の中心街を歩いていると前方に志度寺の五重塔が見えてきた.志度寺の山門の前には志度寺の重要文化財の案内板が立てられている.結構貴重な文化財を所有している歴史のある古刹のようだ.
境内に入ると中はひっそりと静まりかえっていた.近所の子連れのおばさん達がおしゃべりをしているぐらいで他には誰も居なかった.既に5:30分を過ぎていたので人が居ないのも無理はない.本堂と大師堂でゆっくりとお参りを済ませ、夕暮れ時の境内を暫し散策した.なかなか風情のある良いお寺だった.
夕方6時、志度寺を後にして琴電で瓦町まで戻ることにした.琴電志度線の電車はタイムスリップしたような懐かしい電車だった.
この日の歩数:54,190 歩 【累積歩数:2,041,937 歩 】 歩行距離:32.7 km【累積歩行距離:1254.8 km 】
宿泊先: 高松 東急イン 【 TEL 087-821-0109 】
〒760-0024 香川県高松市兵庫町9-9
http://www.takamatsu-i.tokyuhotels.co.jp/ja/index.html
7,200円 (シングル)
洗濯機・乾燥機: なし
屋島寺
