Open Solaris を IntelMacハードウェアに対応させる
IntelMac上で Open Solaris Express Developer Edition が稼働させることができましたが、残念ながらハードウェアの対応状況は芳しくありません.元々Solaris のハードウェアサポートはとても貧弱で、数年以上前の枯れたデバイスしかサポートされていません.当然ながら、今のところ門外漢の Intel Mac のハードウェアのサポートなど期待できそうもありません.
今のところ MacBook でしか検証していませんが、肝心要のネットワーク関係のハードウェアが全く認識されておらず、OSをインストールしただけではネットワークにつながりませんでした.とりあえず、内蔵のイーサネットだけでもつながらないものかと試行錯誤した結果、何とかネットワークにつながるようになりましたので、その手順を紹介しておきます.
まず、MacBook で使われているイーサネットコントローラーのメーカーや型番を調べます.Mac OS X の “System Profiler” でもある程度は分かりますが、具体的なチップの名前などは分からない事が多いです.そこで、Windows XP のデバイスマネージャの情報を見てみることにします.
Windows XPのデバイスマネージャで確認
デバイスマネージャによると、”MacBook 1,1”(初代Core Duo)のイーサネットコントローラーは、”Marvell Yukon 88E8053 PCI-E Gigabit Ethernet “ という名前であることが分かります.Sun のサポートサイト http://opensolaris.org/os/ などで、Solaris がこのデバイスをサポートしているかどうか調べます.
Sun では Hardware Compatibility List (HCL) としてデータベース化していますので、これで検索して見て下さい.
12/31 2007 現在では、Marvell Yukon 88E8053 に情報が載っています.この情報によると、”Reported to [...]
Solarisのマルチブートに挑戦(成功編)
OS X, Win XP, Solaris, Linux クアッドブートシステム
前回、MBRパーティション形式で Solaris のインストールに挑戦しましたが、Solaris のインストーラはハードディスクのパーティション構造をきちんと認識してくれませんでした.この原因として、Solaris のインストーラーが拡張パーティションを処理できずに、誤ったディスクパーティションとして認識してしまうのではないかと考えられます.試しに、拡張パーティション構造を用いずに、プライマリ(基本)パーティションのみでSolaris をインストールしてみたところ、Solaris のインストーラはパーティションを正しく認識してくれました.Solarisのインストールに関しては、プライマリパーティションのみで構成することによって問題は解消できそうです.
ただ、プライマリパーティションだけでは最大でも4つしか確保できないため、マルチブート環境を構築するには役不足です.そこで、Solaris のインストールの際にはプライマリパーティションだけの構成にして、Solaris のインストール終了後、拡張パーティション構造に変換して、複数の論理パーティションを作成することで、パーティション不足という問題は解消できます.
Solarisのマルチブート環境のおおよその目処がついたところで、各OSの制約等について整理しておきます.
【 Mac OS X 】
・MBR形式のパーティションにはインストールできない
・HFS+ パーティションはプライマリパーティション中や論理パーティション中の任意の場所に配置可能
・OS X 自体はどこにでもインストール可能で、複数のOSを同時にインストール可能である
【 Windows XP/Vista 】
・アクティブなプライマリパーティションに配置する必要がある
・MBR に独自のブートローダを置く
・FAT32/NTFS のどちらでも良いが、Mac OS X からは FAT32 の場合のみ読み書き可能で、
・NTFSは読み込みしかできない.
【 Solaris 】
・通常版のSolaris 10 では、インストーラーDVD 内のブートローダーが Intel Mac に対応していない
・現状では、Open Solaris 版しかインストールできない
・インストーラーが扱えるディスク構造は、 MBRパーティション形式かつプライマリパーティション
のみの構成でなければならない
・Intel Mac のハードウェアに対応したデバイスドライバが少ない
【 Linux 】
・Ubuntu 7.1 Desktop, Fedora Core 8 [...]
Solarisのマルチブートに挑戦(失敗編)
GPT形式のパーティションではSolarisのインストーラが全く受け付けてくれませんので、ちょっと強引ですがMBRパーティション形式でハードディスクを分割してみました.先の実験で “GParted” でパーティション操作を行ったため、Windows XP Ubuntu Linux が立ち上がらなくなりました.MBRを修復して再び起動可能にするのも面倒なので、この際思い切って MBR 形式でフォーマットし直すことにします.
尚、MBR 形式ではMac OS X を直接インストールができなくなりますが、このHFSパーティションから起動することは可能です.外部のドライブに格納してあるシステムをこのHFSパーティションに戻せば(クローニング)、普通にMac OS X を起動させることができます.但し、”Startup Disk” はMBR形式のハードディスクは起動ドライブとして認識してくれないようです.Windows用パーティションの位置はGPTの場合とは異なり、#1〜#3 のどこに置いても大丈夫でしょう.とりあえず今回は先頭に置くことにします.
MBR形式でのフォーマットは”DiskUtility” で作成し、後で”GParted” でLinuxパーティションに変換します.尚、iPartition 2 はMBR形式のパーティションはサポートしていませんので、今回の用途には使えません.ハードディスクのパーティション構成は次のようにしました.#1〜#4 まではプライマリパーティション、#5〜#7までは論理パーティションです.DiskUtility でMBR形式でパーティションを作成すると、先頭の3つまではプライマリパーティション、それ以降は論理パーティションとして取り扱うようです.#5のLinux swap用のパーティションは Solaris用のパーティションとの競合を避けるため、Solarisインストール時はFAT32のままにしておき、Linux をインストールする際に、LinuxSwap(0×82) に変換します.
#1 WinXP FAT32
#2 Solaris Linux swap(0×82)
#3 Linux [...]
既存のパーティションにSolarisをインストールしてみる
今回はSolarisをマルチブートシステムに対応させるため、既存のパーティションスキームの中にインストールしてみます.Solaris のインストーラーの振る舞いを見る限り望みは薄いですが、とりあえず挑戦してみましょう.
既存のパーティションの中にインストールする前に、まずはSolarisの標準的なインストール形態である、1台のハードディスク中にSolaris独自のパーティション(スライス)に割り当てる方法でMacBookにインストールした場合のパーティションの構造を調べてみます.
外付けのハードディスクからMac OS X を起動すると、Mac OS X からは内蔵ハードディスクが読み込めないらしく、ハードディスクを初期化するかどうか尋ねるダイアログが現れます.どうやらMac OS X からはこの内蔵ハードディスクにはアクセスできないようです.DiskUtilityでは パーティションタイプは MBR パーティションとして認識しているようです.パーティションのタイプを表すコードは “BF” で、これは新しいSolarisのファイル形式である ”Soalris 2” のようです.以前の SolarisのパーティションタイプのコードはLinux swap と同じ 0×82 を使っていましたが、新しいSolaris では “0xBF” に変更になったようです.尚、MBRにはSolarisのブートローダが書き込まれています.
sh-3.2# diskutil list
/dev/disk0
#: [...]
Intel Mac でSolaris に挑戦
Intel Mac 上で Mac OS X, Windows, Linux のトリプルブートが上手く動いたので、今度は Solaris に挑戦してみようと思います.GUIDパーティション形式では、先頭にEFI System パーティションが作成されてしまうので、プライマリーパーティションとして使えるのは残りの3つということになります.この3つのパーティションに Fedora Core 8, Ubuntu 7.1 Desktop, Windows XP をインストールしてみましたが問題なく動作しました.
そこで、Fedora Core 8 を Solaris に入れ替えて、Mac OS X, Windows, Linux, Solaris のQuad ブートは可能かどうか検証してみることにしました.以前、SPARC版のSolaris は使っていましたが、Intel用のSolarisはまだ使ったことが無かったので、とりあえず手元の DOS/V マシーンで予行演習も兼ねてインストールしてみました.このDOS/V マシーンには Windows XP が2つとLinux のトリプルブート(BootMagic使用)になっていて、2台のHDを搭載しています.Solaris 10 (11/06) のインストールDVDで起動しようとしたところ、インストーラーが起動する前にハングアップしてしまいました.別なDOS/Vマシンで試したところ、インストーラは起動するようになりましたが、チップセット内蔵のグラフィックの関係か、インストーラ画面が乱れてまともに操作できません.仕方ないので、DOS/V マシンのインストールはとりあえず置いておいて、MacBook で試すことにしました.
MacBook でクリーンインストールしてみる
DOS/Vマシンのインストールで難儀したところを見ると、Solaris [...]
Windows XPのインストール
Ubuntu Linux のインストールが終わったので、今度はWindowsとMac OS X のインストールを行います.この順番はどちらを先にやっても構いません.Mac OS X は新規にインストールしても構いませんし、既存のシステムのリストアでも構いません.Windows XP のインストール手順については以前の記事『MacでWin – BootCamp (その4)』で紹介してあるのでここでは詳しく説明しませんが、予め作成してあるWindows用のパーティション(FAT32)にインストールして下さい.FAT32ではなくNTFSにしたければWindowsのインストーラーでNTFSにフォーマットし直して下さい.インストールの途中で『既に他のOSがアクティブパーティションにインストールされている...』という旨のメッセージが現れますが、無視してそのまま続けて下さい.
rEFIt ブートローダーのインストール
Windows XPと Mac OS X のインストールが無事終了したら最後のステップである、 rEFIt ブートローダーのインストールを行います. rEFIt ブートローダーをインストールするにはMac OS X が必要です. rEFIt ブートローダーの仕組みをまだ調べてはいませんが、 Intel Mac ファームウェアのApple 製のブートローダーを置き換えるのではなく、Mac OS X のパーティション内にカスタマイズした専用のブートローダーを置いて、標準的なMac OS X のブートシーケンスの途中でこの専用のブートローダーに制御を渡しているものと思われます.ファームウェアの専用のブートローダーを書き換えてしまうわけではないので安心してインストールできます.試しに電源”ON”時に”Option” キーを押し続けて見て下さい.今まで通りファームウェアの専用のブートローダーが呼び出されて、起動可能なOSのボリュームアイコンが現れるはずです.Mac OS X のボリュームの部分が “rEFIt” に置き換わっていますね.尚、LinuxのボリュームはAppleの標準ブートローダーでは認識されないので画面には現れません.そのうちファームウェアアップデートで Linux ボリュームにも対応して貰いたいものです.ついでに EFIのバージョンも 1.1 ではなくて2.0 [...]
インストールの手順について
Mac OS X, Windows XP/Vista, Linux を1つのシステム上にインストールするには、どのような順番でインストールするかが重要になります.Mac OS X の場合は置かれるパーティション位置やMac OS X の数は自由に設定できますが、WindowsやLinuxのようなレガシーOSは複数のOSと組み合わせて使う場合にはかなりシビアな制限があります.
Mac OS X は融通が利くのでとりあえず後回しにして、Windows とLinux の共存方法について検討することにします.まず、WindowsとLinux の起動プロセスを簡単に掌握しておきましょう.Windowsについては『MacでWin – BootCamp (その2)』 を参照していただくとして、Linux の場合を検討してみます.
多くのi386用Linux ディストリビューションでは、そのブートローダーとして LILOかGRUB を用いています.Linux を単独で動かすのであればこれらのブートローダーのインストール先として通常マスターブートレコード(MBR)を指定します.MBR自体は1セクタ(512バイト)しか領域がないので大きなブートローダプログラムを置くことはできませんので、ブートローダーを first stage と second stage の2つに分けているようです.
MBRにはWindowsもブートローダーを置くようになっています.従ってWindows とLinux をインストールするとお互いがMBRの内容を更新してしまいますのでそのままでは両方のOSを起動することができなくなってしまいます.Linux のインストーラは Windows が先にインストールされている場合、きちんとWindowsも起動できるようにブートローダーを設定し、Windows/Linux を起動時に選択するメニューを表示するようになります.殆どの場合はWindowsが予めインストールされていて、後からLinux を追加してデュアルブートシステムを構築するので、この方法は理に適っていますね.では、逆の場合はどうでしょうか.Linux が先で、後からWindowsをインストールすると、Windowsのインストーラーは自分の知らないOSがシステム上に有るよと言って注意を促すのですが、この未知の Linux OS は無視されてしまいます.他のOSがWindows の場合はきちんと認識して起動メニューに加えてくれるのですが、憎きLinux は仲間に入れて貰えないようです.
では、後からWindowsをインストールした場合にLinux は起動できないのかというと決してそうではなく、Windows側に小細工を施し、Linuxのブートローダーを Windowsから起動できるようにすることでWindowsとLinuxを併存させる事ができます.この辺のテクニックは結構難しいので、興味のある人は 『Windows Linux デュアルブート NTLDR』などのキーワードで検索して見て下さい.
Linux のインストーラはデフォルトでは MBR にブートローダを書き込みますが、オプションでMBR以外の場所(例えば [...]
Intel Macで OSX, Windows, Linux のトリプルブートを行うには
Leopard で正式導入された ”Boot Camp Assistant” を使って Intel Mac 上で Mac OS X と Windows XP/Vista とのデュアルブートシステムを構築している方も多いのではないでしょうか.デュアルブートシステムを構築するのは比較的簡単なのですが、更にもう一つ OS をインストールしてトリプルブートシステムを構築するとなると、技術的な制約からかなり面倒な事になります.
今回紹介するのは、Mac OS X と Windows XP 、Ubuntu Linux 7.1 のトリプルブートシステムを構築する方法です.Mac OS X 自体 UNIX 系の OSなので、敢えて同じ UNIX 系のLinux を動かすという必要性があるかどうかはちょと疑問ですが、単に技術的な興味からトリプルブートシステムに挑戦してみました.実用的な見地ということでは VMWareやPallarels 等のVMを使ってゲストOSとして Linux を動かす方が良いでしょう.
尚、今回は今流行の Ubuntu Linux 7.1を使ってみましたが、他の Linux ディストリビューションでも同じ筈です.まだやっていませんがi386用のSolaris なども同じようにインストールできるのではないでしょうか.
事前準備
トリプルブートシステムを構築するには、事前にパーティション構成を綿密に設計しておく必要があります.以前の記事で紹介しましたが、 ”Boot Camp Assistant” [...]
Leopardのホームディレクトリ設定(追記:Web共有の設定)
Leopard で個人のホームディレクトリの場所を変更する方法について、以前の記事(Leopardのホームディレクトリ設定、および[追記])で紹介しました.その際にWEB共有で個人のホームディレクトリのコンテンツにアクセスする場合の設定変更について記述するのを忘れていましたので、WEB共有の設定変更について追記しておきます.
Mac OS X 10.5 LeopardのWEB共有は Apache 2 によって実装されていますが、Apache 2の設定ファイルは /etc/apache2 に置かれています.設定ファイルの詳細な中身は各種の文献や本を参照していただくとして、個人のホームディレクトリ上のWEBコンテンツを公開するための設定ファイルは次のようになっています.
まず、/etc/apache2 ディレクトリのファイルリストを見てみましょう.
sh-3.2# pwd
/etc/apache2
sh-3.2# ls -laR
total 136
drwxr-xr-x 9 root wheel 306 Dec 20 23:06 .
drwxr-xr-x 88 root wheel 2992 Dec 20 10:58 ..
drwxr-xr-x 13 root wheel 442 Sep 24 10:11 [...]
Windows XP サプリカントの設定
前回の記事で、Windows XP に標準で備わっているサプリカントを使えるようにするために、サーバ側とクライアント側の証明書に拡張オプションを付け加える方法を紹介しましたが、今回は実際にWindows XP のネットワーク設定を行って802.1X認証による接続を検証してみます.
Windows XPの標準で備わっているサプリカントは、EAP-TLSとEAP-PEAP にしか対応しておらず、またWPA2 にも対応していません.このままでは機能が貧弱ですので、WPA2とEAP-TTLS に対応させる方法についても紹介します.
WPA2 への対応
Windows XP では最新版のサービスパック(SP2) とWindows Updateで全てのパッチを当てた状態でも、WPA2 には対応していないようです.WPA2に対応させるには、自分でMicrosoft のダウンロードサイトからWPA2対応パッチ[Update for Windows XP (KB893357) ]をダウンロードしインストール必要があるようです.このパッチを当てることによってWPA2に対応できるようになります.
【Windows XP SP3 では標準で WPA2 に対応しているようです】
EAP-TTLS に対応させる
Windows XP のサプリカントは、標準ではEAP-TTLS には対応していませんが、サードパーティー製のモジュールをWindows XP にインストールする事で、Windows XP のサプリカントを EAP-TTLS 対応させることが可能です.このEAP-TTLS プラグインモジュールは “SecureW2 TTLS for Windows” という名前で、フリーソフトウェアとして配布されています.
標準状態
WPA2パッチ適用後
標準状態
SecureW2インストール後
EAP-TLS による接続
ネットワーク接続のプロパティを開き、認証タブを選択します.”EAPの種類(T)” 欄を ”スマートカードまたはその他の証明書” を選び、”プロパティ” ボタンを押します.証明書に関する設定ダイアログが現れますので、”サーバの証明書を有効化する(V)” [...]