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30

2015

Raspberry Pi 2 + Volumio + DAC でネットワークオーディオに挑戦(その2)

VolumioをRaspberry Pi 2にインストールする


今回のネットワークオーディオプレーヤーの要となるVolumioは、組み込み用のコンピュータのためのオペレーティングシステム(OS)の一種で、オーディオプレイヤーとして使うことを想定したカスタマイズOSと言った所だろうか.勿論、汎用のLinux OS をベースとしているので、中身はLinuxそのものだ.


Volumioプロジェクトの中心人物である MICHELANGELO GUARISE と DANIELE BUSCIANTELLA RICCI の簡単な紹介と、Volumioで用いられているオープンソースフレームワークに関するリストが載っている Credit ページがあるので、興味のある人は覗いてみると良いだろう.


Volumioを入手する


Volumioのダウンロードページから最新版(2015年3/29現在V1.55)を入手する.Raspbery Pi 以外のバージョンも用意されているようだが、今回は当然Raspberry Pi用のものをダウンロードする.SourceForge経由でダウンロードが行われるので、ダウンロード後にZIP圧縮されたイメージファイルを解凍する.”Volumio1.55PI.img” というような名前の単一のイメージファイルが現れる.


この後の手順は、このダウンロードページに詳しい手順が紹介されているので、そのとおり実行すれば問題無くSDカード(Raspberry Pi 2はMicroSD)に起動可能なVolumioをインストールすることができるだろう.Windows/Mac OS X/Linux での手順が示されているので、自分の環境に合わせてインストール作業を進めれば良い.


今回は、Mac OS X でPiWriterなどのアプリを使うこと無くコマンドライン操作だけで行う方法を紹介する.



Volumio Install
VolumioのダウンロードページにSDカードへのインストール方法が詳しく紹介されている


【SDカードへのインストール手順】


 (1) SDカードをMacにセットする

 この時、予めMac OS X が対応しているフォーマットでSDカードが作成されていなければ ディスク初期化作業を行う.どのみち、この後の作業で Volumioイメージの書き込み作業で、 Linux系のファイル形式に書き換えられてしまうので、ここではMac OS X から認識可能な ファイルフォーマットであれば何でも良い.


 (2)コマンドライン上で、df コマンドを打ち込み、各ディスクのサイズ情報を取得する.

このコマンドの出力情報から Mac OS X がSDカードをどのような物理デバイス名で認識しているのか確認可能だ.

   $df



上記の例では、”/dev/disk3s1 … /Volumes/UNTITLED” という最後のラインがSDカード装置の情報で、最初の”/dev/disk3s1″ という部分から、SDカードの物理デバイス名が “disk3s1” であることが判明する.


この物理デバイス名はMacに搭載されているディスクドライブの数やどの起動ディスクからOSを起動したかによって変化するので、必ず自分が使う予定のSDカード装置のデバイス名をきちんと認識しておく必要がある.MacBookのようなノートでは通常1ドライブで運用しているので、OSの起動ドライブが “disk0” で SDカードは “disk1″となることが多いだろう.勿論、USBメモリや外部HDDなどを繋いでいる場合は、SDカード装置は”disk1″とはならないので注意して欲しい.


 (3)マウントされているSDカードをアンマウントする(イジェクトではなくアンマウントであることに注意)

  sudo diskutil unmount /dev/disk3s1 

 (4) ddコマンドを使用して、先程ダウンロードしたイメージファイルの中身をそのままSDカードに書き込む

  sudo dd bs=1m if=[img_file_path] of=/dev/[sd_name] 

 [img_file_path] の部分は Volumioのイメージファイルのパスを指定する. 

 [sd_name] の部分は SDカード装置のデバイス名を指定するが、ddコマンドでは Rawデバイス名を用いるので、

 ”/dev/disk3s1″ という論理デバイス名ではなく、”/dev/rdisk3″ を指定する.

 この dd コマンドによるイメージファイルのコピー作業は結構時間が掛かる.

(マシンの性能やSDカードの書き込みスピードにも依存するが、数分〜数10分以上掛かるようだ)

 (5) ddコマンドによるコピーが終了したら、SDカードを取り外し(イジェクト)Raspbery Pi へセットする.

以上でVolumioのイメージファイルの作成は終了だ.



Volumioを起動してみる


Volumioの起動イメージを書き込んだMicro SDカードをRaspberry Pi 2 の裏面にあるMicro SDカードホルダーにセットして、LANケーブルと電源を繋ぐとVolumioが起動し、DHCP経由でIPアドレスが取得される.一般的な家庭のLAN環境では通常DHCPでネットワーク環境が自動的にセットされる事が多いので、通常はネットワークの環境設定は何もしなくても良いだろう.DHCP経由で適切なIPアドレスが設定されていれば、デフォルトで “volumio.local” という名前でアクセス可能だ.


Volumioの環境を設定するのは、専用のWebGUIが用意されているのでコマンドラインの苦手な人でも環境設定はやりやすいだろう.Webブラウザの URL欄に

http://volumio.local
と入力すれば良い.


Volumio Web GUI Top Page
Volumio のWeb GUI 管理画面

一般ユーザがセットすべきVolumioの設定項目は全てこのWebGUI管理画面から設定可能だ.勿論、Volumioは単なるLinuxベースのOSなので、一般的なLinuxのコマンドや設定ルールに従って細かく管理する事が可能だ.初期アカウントとして sudo が仕える “pi” アカウントが予め設定してあるので、rootのパスワードと自分用の管理アカウントを作成しておくと良いだろう.



USB接続のDACをつないでみる


VolumioをインストールしたRaspberry Pi 2 のUSB端子にUSB DACをつなぐと、普通のPCにUSB接続でDACをつないだ場合と同じようにUSBサウンドデバイスとして認識され、Volumioのサウンド出力先としてUSB DACを使用する事が可能だ.この場合は通常のPCオーディオと全く同じ扱いなので何の面白味もないが、手持ちのUSB DACをAirPlay対応のネットワークオーディオ装置に簡単に変身させることが可能だ.


USB DAC Devices
手持ちのUSB DACをつなぐと、Volumioのサウンド出力デバイスとして認識される

Raspberry Pi 2 + USB DAC
Raspberry Pi 2 + Volumio + USB DAC の組み合わせで簡易ネットワークオーディオプレイヤー

Raspberry Pi 2 とVolumioの組み合わせだけでも、標準のALSAドライバ経由でHDMIポートから音声出力が可能なようだ.最初HDMIモニターを繋いだ状態でVolumioの設定を何も行っていないのに、音が出ていたので、AVアンプなどでHDMIサウンドを出力する場合は最も簡単な方法だろう.


ハイレゾサウンドに拘らなければ、最近値下げされた “Apple TV” が何と言っても便利だし安定している.AirPlayの御本家ということもあり、iTunesやiPad, iPhoneなどのApple製のプレイヤーとの相性は抜群だ.U.S のApple ID があれば iTunes Radio や CBSN, BloombergTV, WSJ Live, Sky TV などのコンテンツも視聴することができる.


Raspberry Pi 2 + Volumio の組み合わせでネットワークオーディオ装置として手軽に組むことができるのは良いのだが、この組み合わせではまだまだ一般のオーディオユーザの手に負える代物ではなさそうだ.


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