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2010

メディアリアクターの製作

カルシウムリアクターを改造してメディアリアクターに


メディアリアクター
カルシウムリアクターを改造したメディアリアクター

先日近所のアクアリウムショップでリーフ水槽に設置されたリアクター内で、なにやら豆粒ぐらいのベージュ色のペレットが踊るように流動していた.最初は何のリアクターだか分からなかったが、このところ巷で話題になっているバイオペレットと呼ばれる硝酸塩やリン酸塩を好気環境下で除去するシステムのようだった.


どうやらこのリアクターはLSS研究所が発売しているPOLY-REACTORという専用リアクターとPro-Bio PELLETSのようだ.気になるので自分も試してみようと思ったが、専用のリアクターは1万円以上もするのでとりあえず自作してみることにした.


アクリルパイプなどの材料を最初から揃えると結構金銭的にも馬鹿にならないので、大夫前に試作してお蔵入りになっていたカルシウムリアクターを流用してメディアリアクターとして仕上げて見ることにした.


カルシウムリアクターの場合は内部循環方式で、内部の圧力差(負圧)を利用して海水を取り込むので、使用するポンプの機種選びや適切な負圧が生じるように設計するのが難しく、また運用中の調整も大変面倒だった.


今回のメディアリアクターは単純に外部ポンプから流入した海水をそのまま外部に吐き出すだけなので、調整は通過する海水の流量だけなので簡単そうだった.

 

今回はカルシウムリアクターの底の部分にあるユニオンジョイントは必要ないので、アクリルパイプを最下部で切断して、新たにUV75の塩ビキャップで蓋をした.全体の寸法はかなり寸詰まりになってしまったが、VU75(外径89mm, 内径 83mm)サイズのアクリルパイプなので、中に入れるメディアの量はそれなりに確保できる見込みだ.


元のカルシウムリアクターは吹き上げ方式にも対応できるように作ってあったので、真ん中にVP13の透明塩ビパイプを通してリアクターの上部に吸水口を付け、下から海水を勢いよく吹き上げることで中のメディアを踊らせて流動性を確保することにした.


ただ一点気になるのがアクリルパイプの規格がVU75なのでかなり断面積が広く、流入側のVP13の配管の流量では内部のペレットの粒を十分に踊らせる事ができるかどうか不安だった.一般に流速は断面積が狭くなるほど早くなるので、十分な流速が稼げない場合はVP13の外側にVP25の透明塩ビパイプを被せて断面積をわざと小さくしてみるつもりだ.


中のメディアが勢い余って外部に飛び出さないように、上部にもドーナツ型の自作簀の子を被せておいた.既存のカルシウムリアクターの改造なので、僅か1時間程でマルチメディアリアクターが完成した.


まだ、シリコーン接着剤が乾いていないので通水実験は行っていないが、Pro-Bio PELLETSが入手できたら早速メイン水槽で導入実験をしてみようと思う.


ちなみに、日本の代理店を経由して購入すると2〜3倍の値段を吹っ掛けられるので、安く仕入れたいという方は海外のアクアリウムショップから直に購入すると良いかも知れません.500ml で $38.99, 1000mlで$69.99 で売られています.


米イリノイ州のアクアリウムショップ aquacaveVERTEX Pro-Bio PELLETS の販売ページ
Pro-Bio PELLETS 以外にもこの手のバイオペレットの元祖的な存在の NP-reducing Biopellets という製品があります.こちらの方はMarine Depot.com (米カリフォルニア州)で入手可能です.500mlで $54.99、 1000mlで $99.99 です.(但し、日本へはFedEx のみの取り扱いとなるため、送料の方が高くなってしまいます.Online の見積もりで 500ml1パックで送料が $83.31も掛かるようです.)

Marine Depot NP-reducing Biopellets の販売ページ
NP-reducing Biopellets の基本的な原理を含めた詳しい説明は販売元のサイト(オランダ)に載っていますので目を通しておくと良いでしょう.とても参考になります.


改造前のカルシウムリアクター
改造前のカルシウムリアクター(試作1号機)
底の部分を思い切って切断
底の部分を思い切って切断
通水パイプと塩ビパンチングボードの簀の子
通水パイプと塩ビパンチングボードの簀の子
メディアが流出しないように上部にも簀の子板を置く
メディアが流出しないように上部にも簀の子板を置く